木乃花の会からのお便り 2018年8月
皆様、いかがお過ごしでしょうか?木乃花の会 代表 安河内葉子です。
今月の木乃花の会からのお便りをお送りいたします。
木乃花の会からのお便り■■■■■■■■■■■■■■■
一、ごあいさつ
一、しきたり(日本のしきたり豆知識)
一、歌舞伎のいろは(歌舞伎の豆知識)
一、代表 安河内葉子の近況
ごあいさつ ■■■■■■■■■■■■
8月 葉月(はづき)
8月7日は立秋です。
立秋の候という言葉がありますが、秋が始まる頃には程遠い暑さが続いております。
8月はお盆。日本人にとっては一年の内で特別な時です。ご先祖の精霊を迎えて供養をします。家族は郷里に帰省し、墓参りなどの行事に参加されます。
お正月に逢って以来、久々の再開もありご先祖様を囲んで楽しいひと時でもあります。
しきたり ■■■■■■■■■■■■
お盆、日本ならではの特別な時期ではないでしょうか?先祖代々の精霊をお迎えして供養をするお盆。夏休みはお盆が中心なっているほど大事にされてきました。
お盆は盂蘭盆会ともいいます。サンスクリット語の「ウランバナ」から来た言葉です。
お釈迦様の弟子である目蓮が「死んだ自分の母親が地獄に落ちて苦しんでいるのを助けたい」とお釈迦様に教えを請うたところ、「夏の修行の最終日、7月15日にすべての衆僧に食べ物を施しなさい」と言われたという話に由来します。そこで目蓮は、この日に手厚く母親の供養をしたところ、母親は救われて極楽浄土に行くことが出来たことから、盂蘭盆会の行事が生まれたと言われます。
13日の夕方になると、精霊を迎えといって先祖が迷わずに帰って来られるように、家や寺の門前で迎え火を焚きます。15日の夜には送り火を焚き、霊を送ります。
歌舞伎のいろは ■■■■■■■■■■■■
7月は、久しぶりに大阪松竹座に伺いました。大阪での松本家襲名興行公演が開催され、夜の部、女殺油地獄の主役、河内屋与兵衛を幸四郎さん、七左衛門女房 お吉を猿之助さんの共演と見逃せないという思いで、急きょ、予定を入れました。
この演目は、大坂の油屋の息子が同業者の妻を殺害し、処刑された実在の事件を基に、近松門左衛門が人形浄瑠璃の作品とした世話物です。1721年に初演されましたが、それほど大きな評判にならず、明治になって再評価され、近年、仁左衛門さんの迫真の演技で、花形役者たちが競って演じたいという人気作品になりました。
仁左衛門さんは、幸四郎さんが何度かやっている役だから、「僕の監修なんていらんのに」と言われていますが、東京の役者が上方の作品を演じるのは並大抵のことではなく、大坂の街の匂い、生活感といった感覚や風情が大事になってきます。幸四郎さんは、染五郎時代から上方の芝居に興味を持ち取り組んで来られました。果敢に挑み続けている幸四郎さんがこれからが楽しみです。
「世話物」
江戸時代の人達にとっての現代劇です。町人社会で起こった事件を題材にした世俗的な内容で、親しみやすく理解しやすいストーリー。
世話とは、お世話をするという意味ではなく、「世(・)間の話(・)」という意味。
シネマ歌舞伎「大江戸りびんぐでっど」上演中・8/17(金)まで。
宮藤官九郎が手掛けた新作歌舞伎。
江戸時代に現れた”ぞんび”が、人間の代わりに派遣社員として働くという奇抜なアイデアに始まり、流行りの一発芸から下ネタ、ヒップホップにゾンビテイストを加えたダンスなどのエンタテインメント性のみならず、社会問題となっている派遣切りも題材にし、現代の歌舞伎が誕生しました。
勘三郎さん・三津五郎さんが出演されています。
代表 安河内葉子の近況 ■■■■■■■■■■■■
7月は、仕事では税理士さんとの打ち合わせが引き続きあり、同友会の例会では、いよいよ、グループ長としてデビューし、8人の社長の意見を取りまとめて深堀していくことを経験させていただきました。今後も積み重ねて行くことで皆さんの満足のいく討論になって行くと感じました。
最近は、日本人から外国人へというコンセプトで、9月から開始予定のインバウンド事業のMTGを行っています。マーケティングをしながら、コース設定等話し合いを重ねて、いよいよ、8月は場所の選定に入ります。
月イチ・ランチ会は、平尾の隠れ家的なお店「キヨノ寿司」に伺いました。看板がほとんど分からないような店構えですが、玄関での記念撮影の時、街中で京都の風情を感じる緑のあるひっそりとした佇まいに、また、訪れたいと思うお店に加えたいと思いました。創作のお料理、お鮨、お蕎麦も出て来てデザートまで美味しく満足な内容でした。
歌舞伎は、いろはに書きましたように、大阪松竹座で観劇、幸四郎さん以外では、仁左衛門さんの「御浜御殿綱豊卿」。この作品も仁左衛門さんでなくては!という格調高く絶品でした。一度は、博多座でも公演していただきたいと願っています。翌日、予定していた京都行は、連日の39度超えで断念して帰福の途に就きました。
年に一度の精密検査もほぼ問題なく、これから残暑に向けて栄養を取って秋を迎えたいと思っております。
次回のニッポンが好き!になる講座シリーズは、
9/21(土)小筆講座・さらさら書きます「小筆小町」
9/8(日) 月イチ・ランチ会、場所は決まり次第、お知らせいたします。
ランチ会は、公開イベントですので、皆さまはもちろん、ご友人もお誘いあわせの上、
ご参加下さい。
会員特典イベントについては、11月に博多座にて「あらしのよるに」の公演が予定されています。中村獅童さんが主演の歌舞伎です。こちらをA席で観劇し、お弁当付、バックヤード付で博多座に依頼中です。
OKをいただきましたら、正式に、ご案内させていただきます。どうぞ、お楽しみになさってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
また、皆さまとお逢いできますことを楽しみにしております。