歌舞伎は、礼儀作法にも繋がっている!日本人の心のあり方、感性を育む伝統芸能
歌舞伎は、日本人の心のあり方、感性を育む伝統芸能
今までに歌舞伎観劇をされたことがありますか?
私は、年間で多い時には約20演目超の歌舞伎を観劇しています。
歌舞伎は娯楽・エンターテイメントですが、日本の美意識や感性を育むことが出る空間でもあると思います。
物語の中に、江戸の風情や歴史が盛り込まれていて、音楽、舞台装置、衣裳、
季節感、巧妙なセリフ回し、美しい旋律を奏でているようなセリフの中の言葉の
表現が詰まっています。
歌舞伎を観劇している内に、その物語に引き込まれ、何度となく足を運んでいる内に日本人の心に触れ、大人としての教養が身についていくものなのです。
歌舞伎は、礼儀作法にも繋がっている
歌舞伎役者の家に生まれた子どもは、子どもの頃から日本の心を学ぶ「道」の茶道、書道、その他にも舞踊、音曲などを習い日本人としても心のあり方や感性を磨いて育ちます。
もちろん、将来の舞台で必要なことではありますが、自然と身体に染みこんでいます。
歌舞伎の世界は、縦社会でもありますので、先輩方を尊敬し後輩の面倒を見て、規律を守り役者以外の関係者とも良好な関係性を築き上げて興行をより良い物にして行きます。
そこには、当然のことながら、礼儀作法が存在しコミュニケーションを取りながら、今日まで続いています。
歌舞伎は、今後も時代とともに進化をしながら、演劇として生き続け、江戸時代から400年以上の歴史がある伝統芸能が後世まで継承されていくことでしょう。
2月博多座花形歌舞伎へようこそ
それでは、皆さんを実際に歌舞伎の劇場へとご案内いたします。
2月は、福岡の博多座にて市川猿之助主演の公演が開幕します。
※2月5日㈰初日~19㈰㈰千穐楽
今回の演目は、澤瀉屋の家の芸である「新・三国志」(関羽編)
先代の三代目市川猿之助が作り上げたスーパー歌舞伎が装いも新たに、博多座でも蘇ります。
先代は、澤瀉屋のみで公演が開催出来るように、国立劇場の歌舞伎養成所の卒業生(一派家庭の子息)を集めて、二十一世紀歌舞伎組を結成しました。
当代は、猿之助を襲名後、その弟子達と共に、数々の話題作や古典作品を上演してきました。
スーパー歌舞伎は、
スピード
ストーリー
スペクタル
3Sと言われた傑作で大好評を博しました。
2月は、内容をさらに充実させて本水の立ち回りや猿之助の宙乗りが見どころの一つとなります。
スーパー歌舞伎という新しいジャンルの歌舞伎は、初めてのかたにも分かりやすく、演目の三国志は中国史に名を残す武将が多く登場し、乱世を生き抜く姿が見ている人たちに感動を味わわせてくれることでしょう。
歌舞伎界でも大人気の実力者、市川猿之助に加えて未来を担う若者達も登場します。
ぜひ、劇場へ足をお運び下さい。
写真:(松竹)