ビジネスシーンで乗り物に乗るときにどこに座ったら良いか?ご存じですか?身近な礼儀作法
お部屋にも座る場所が決まっているように、車にも上座・下座があります。
車の場合でも大切にすることは、もちろん、下の者が心遣いを持って、上の方に思いやりの心で接することです。
タクシーなどの場合
まず、車は、誰が運転するのか?によって、座る場所が違ってきます。
タクシーなどの職業運転手が運転する車の場合は、運転者の後部座席が最も良い席(1番目)になります。その次に助手席の後ろが2番目、助手席は3番目となり、もし、5人で乗車する場合は、1番目と2番目の間の真ん中の席が3番目となり、助手席は4番目となります。
社用車の場合
次に、社用車で上司や先輩が運転する場合は、助手席が最高の席となります。
気兼ねなくストレスのない席ですね。
後部座席は、運転者の後部が2番目、助手席の後部が3番目となり、真ん中が4番目となります。真ん中の席は、左右両方から挟まれた状態で体を自由に動かすこともままならないので、疲労度も大きくなります。
え~!誰が運転するかによって、違うんですか?迷ってしまいそうです!と
思われた場合は、顔見知りの人が運転する場合は、その隣が上席になると覚えると覚えやすいですね。
車の乗り降りの作法
上位の人を先に乗せて、最後に下ろします。
最も下位の人は、最初に降りて上位の人が降りやすいようにドアを開けておきます。
車でも、状況によっては、臨機応変な対応が必要な場合があります。
病気やけがをした人、着物を着用している人は、乗り降りがしやすいようにドアの近くに座っていただくようにしましょう。
また、着物を着用している場合の乗り方は、先にバックなどの持ち物を座席に置いて、自分は着物の裾に気をつけながら、まず、座席に横向きで腰掛けて、体を回して足を車内へ引き入れて正面を向きます。
乗り降りが美しく見えてほしいものですね。
電車での場合
電車で移動することもあると思います。
その場合、窓側の席が上席で、窓側が上座、通路側が下座となります。
進行方向を向いて3人掛けの場合、真ん中の席が3番目となります。
対面式の場合は、進行方向に向かって座っている窓側が1番目、通路側が3番目、
進行方向に背を向けている窓側が2番目で、通路側が4番目です。
景色がよく見える席が上座となりますね。
電車の場合も臨機応変に窓側、通路側を決めた方が良い場合があります。
気分が優れない人がいる場合は、洗面所に行く時に動きやすい席が便利だということです。
どのような場合も相手の方のことを考えて席を決める心遣いが大切ですね。