玄関で靴を脱ぐ時、お尻はどちらを向いてますか? 身近な礼儀作法
訪問した玄関で気を付けることとは?
弊社を訪問される営業、業者の方が、玄関で靴を脱がれる時、90%以上の方が
ドアを開けて入って来られて、上がり框※のところで、クルッと180度向きを
変えられます。
※「上がり框」とは、玄関で、“内と外”を分ける段差に取り付けられた横木のこと。
そう!出迎えの方へお尻を向けてしまうのです。
え!お尻を向けちゃいけないの??
履いてきた靴の向きを変えなくて良いようにしてるんだけど…、幼稚園の時に、先生から教えてもらった!と思われているかもしれません。
今一度、良く考えてみて下さい。
お尻を相手に向けることをどのように感じられましたか?
出迎えの方にお尻を向けるというのは、とても失礼な行為になるので、
大人としては避けたいところです。
では、どのようにするのか?
履物を脱いで上がり框へ。上がる時は、出迎えの方から遠い足から動かします。
相手が右側にいたら左足から上がります。このほうがバランスを崩して倒れた時
相手を巻き込む危険性が低くなるからです。
その後、相手に背中を向けないような方向に、体全体が今脱いだ靴に斜めに向いて座ります。
正座かつま先立ちで靴を回して向こう側へ、つま先を向けます。靴は下座(下駄箱がある側)へ置きます。
この時、数人で伺っているのであれば、最後の人が靴を揃えるように心がけましょう。
このように、あらゆる作法は何らかの必然性を伴っています。靴の向きを変えるという仕草の中にも、たくさんの心遣いが込められているのです。
相手の思いやりと客としてのあなたの思いやり、相互の心遣いがあってこその礼儀と作法ですね。