平成中村座誕生のきっかけ
十八世中村勘三郎丈が、19歳のときの体験。
唐十郎さんの「紅テント」の公演で、芝生の上に座って観劇したことで
「芝居」という言葉が生まれた原点を体感されたことに端を発します。
その場所は、花道があり、水入りで宙乗りがあって、出演者を呼ぶ掛け声が
まるで大向う。
その様子に勘三郎丈は、まさに「歌舞伎の原点だ。芝居の原点だ」と
思われたそうです。
この感覚が、いつかやってみたいという夢となりました。
それから25年後の2000年、浅草にその夢の芝居小屋を実現させたのです。
※紅テント・・・日本の劇団、状況劇場の通称。
※唐 十郎・・・劇作家・作家・演出家・俳優。